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より多くの子どもたちが楽しめるおもちゃをつくっています。

高橋 玲子たかはし れいこ (株式会社タカラトミー 社長室共用品推進課 係長)

私は、目の前にあるものの形や色がようやくわかるぐらいの視力で生まれ、4歳ごろまでに全盲になりました。ある朝ふと気づいたら、少し前まで明るかったはずのテレビの画面が真っ暗になっていてびっくりしたことを覚えています。でも、周囲には、音やにおい、風、友だちと楽しいことがたくさんあったので、見えないことを悲しいとかつらいとは全然思っていませんでした。

中学まで通った盲学校では点字の教科書で勉強し、体育では音を頼りにスキーをしたり、理科では自分の手で注意深くガスバーナーを操作し、色の変化を音の高さで教えてくれる機械を使いながら実験をしたり、家庭科ではお料理や手芸、美術では指先の感覚で木工や陶芸もしました。

高校生になってからは、画面上の文字を音声でも教えてくれるパソコンでレポートを書いたり本を読んだりしながら、目の見える友だちと同じ学校で学びました。

今は玩具メーカーで、目や耳の不自由な友だちともいっしょに楽しめる「共遊玩具」の開発促進と普及の仕事をしています。色の違うところは手触りも変えたり、印刷を浮き出させてさわれるようにしたり、音が振動や光や文字でも伝わるようにしたり、うれしい工夫の凝らされたおもちゃが少しずつ増えてきました。

より多くの人が使えるように物や街に工夫をしたら、障害がある人もない人ももっと簡単に仲良くなって、いっしょに社会をつくっていける。その実現のためにどんな工夫ができそうか、海外の人たちと話し合う仕事もしています。

※2 潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん):難病の1つで、大腸(だいちょう)にただれや潰瘍(かいよう)ができる病気です。いったん良くなっても再発しやすい病気です。(難病情報センターを参考)

全編(8分10秒)

【 動 画 】
インタビュー本編(6分15秒)
  (1)自己紹介1(8秒)
  (2)自己紹介2(52秒)
  (3)仕事について(1分58秒)
  (4)公共交通機関を利用して感じること(1分43秒)
  (5)みなさんへのメッセージ(1分37秒)
共遊玩具について(1分56秒)
全編(8分10秒)

人物イメージ