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精神障害者

「平成23年版障害者白書」によると、わが国の精神障害者は約323万人であり、年々増加の傾向にある。在宅生活をしている人は約290万人、施設に入所している人は約33万人です。

精神障害とは、統合失調症、気分障害(うつ病など)等の様々な精神の病気により、日常生活や社会生活のしづらさを抱える障害です。適切な治療等と周囲の配慮があることにより、大半の人は地域社会の中で生活しています。

統合失調症

通院している精神障害者の内訳では2番目に多く約60万人(20.8%)が治療を受け、入院では最も多く約60%近くを占めています。

不眠やあせりの気持ちがひどくなり、つらい気持ちになる時もありますが、治療を受け十分な休養とって規則正しい生活のリズムを作ると、回復へ向かいます。

うつ病

通院している精神障害者の内訳で最も多く約101万人(34.7%)が治療を受け、入院では約9%となっています。

うつ病は、ストレスにさらされることにより誰でもなる可能性があります。大きな悲しみや失敗等が原因で、食欲の低下や不眠を招くことがありますが、うつ病はこれが重症化し、そのまま治らなくなったり、治りにくくなった状態です。 まれに高揚状態(そう)があらわれる人もいます。

てんかん

通院している精神障害者の内訳では約21万人(7.2%)となっています。

脳内に正常よりも強い電気的変化が突発的に生ずることにより、意識障害やけいれんの発作が起きる病気で、規則的に服薬を続けると大部分は発作を防げるようになります。また、手術で完治する場合もあります。一部に発作をコントロールができなくなり、発作が繰り返されることがありますが、発作は通常2~3分でおさまります。まれに発作が強くなったり、弱くなったりしながら長時間つづく「発作重積」と呼ばれる状態があります。

傾向
  • ひとりで外出する時や、新しいことを経験するときは、緊張し、不安を感じやすい。
  • 腹痛や吐き気を催すときがあるので、トイレの近くに座るようにしている人や、喫煙によりストレスの解消を図ろうとする人がいる。
  • 関係念慮(本来自分とは関係のないことを自分に関係づけて考えたり感じたりする。)が強く外出することが困難な人もいる。
  • のどの渇き、服薬のため水飲み場を必要とする人もいる。