エレベーター
- エレベーターは、階段やエスカレーターの使用が困難な人でも、自力で上下移動するために欠かせない設備です。
- 車いす使用者だけではなく、ベビーカーを使っている人、大きな荷物のある人、一時的なけが人、内部障害のある人など多くの人にメリットがあります。
- エレベーター内には車いす使用者の人が使用しやすいように低い位置にボタンが設けられていたり、降りるときに後退しなければならないことがあるため、後方確認用の鏡が取り付けられています。また、車いすの出入りやかご内での回転を考慮し、最低限の扉の幅（80cm）やかご内の寸法（140cm×135cm：旅客施設に設置されている場合）も規定されています。
- 扉のある側以外の壁面には手すりが設置されています。
- 視覚障害者の利用にも配慮し、到着階などを音声で案内する、階数ボタンを浮きだし文字にしたり、点字（JIS T 0921「点字の表示原則及び点字表示方法―公共施設・設備」）を併記する工夫があります。
- シースルーと言って、エレベーターのかごの内外からの視認性を確保し、万が一閉じ込められた時の安心感、防犯、聴覚障害者との視覚によるコミュニケーション確保などの工夫があります。
- 聴覚障害者などにもわかりやすくするため階数表示モニターがありますが、緊急時呼び出しボタンを押した場合に、応答したことを知らせたり、係員が向かっている旨を表示するものもあります。
- 二方向貫通型という、乗った扉と反対側の扉が降り口になるものがあります。駅などで広さなどの制約から各階で同じ側に扉を設けられない場合に採用されます。
