点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)
- 旅客施設の主要な経路(移動円滑化経路)に敷設されている線状(誘導の意味)と点状(警告、注意喚起の意味)のブロックのことです。サイズは30cm角と40cm角のものが一般的です。
- ブロックのサイズや突起高さ、突起間の距離などの詳細は、2001年のJIS規格(JIS T 9251「視覚障害者誘導用ブロックの突起の形状・寸法及びその配列」)で定められています。
- 駅では改札口、コンコース、階段、エレベーターを経てホームに至る経路に敷設されています。ホームでは転落防止の目的でホーム縁端に点状の警告ブロックが連続して敷設されています。
- 新しい駅ではホーム縁端の警告ブロックに、内方線(ないほうせん)という直線を付加したブロックが使われています。内方線は線路と反対の側、すなわち内側(安全側)に付すことで、視覚障害者がブロックの内外を誤認して線路側に転落することがないようにするものです。
- エスカレーターは、視覚障害者の誤進入の危険があるとされ、現在は誘導ブロックは敷設されていません。始終端部に警告ブロックのみ敷設され、音声案内で補完しています。
- 案内窓口やトイレ、休憩所にも敷設されています。
- 一般には全盲の人だけでなく、弱視の人がブロックをたどることもあるため、コントラストが確保しやすい色彩が求められます。駅では黄色いブロックが多く見られます。
- ブロックの使われ方は視覚障害者がその上を歩くだけではなく、ブロックの突起に白杖を沿わせて、本人はブロックの横を歩行するなど、さまざまです。ブロックの上や周辺に物を置くなど、通行を妨げない配慮が必要です。
- ブロックは視覚障害者にとっては歩行の助けになりますが、車いすを使用している人の中には、凹凸による振動で痛みを感じる場合があるなど、影響を受ける人がいることも指摘されています。